昨今のインテリア業界の変貌は今までの様な商いの方法を大きく覆した。江戸時代、黒船の出現によって変革を余儀なくされた様に、インテリア業界も海外からの大型インテリアショップの出現によって従来の方法から改革していかなければならなくなっている。まさにそんな時代の移り変わる時に堀江の家具屋の後継者として若くしてチーフを務める宮地さんにお話を聞いてみた。
子供の頃、堀江というのはまだ今の様にアパレルショップやカフェなどもなく、古き良き時代の家具問屋といった感じでした。ふすま屋とからんま屋とか、まさに家具と共に発展してきた証拠がそこにありました。
1990年後期ぐらいから堀江は急速に開発が進んでいきます。それは父の年代の方達、「立花通活性化委員会」の尽力があってです。この堀江の変貌はとても刺激的で素晴らしいことだと思います。お客様も増え、にぎやかで活気ある街になったと思います。しかし、アパレルさんやカフェのイメージが強くなって家具街のイメージは薄れつつありますね。想定内の出来事ですが・・・私自身は家具屋の者なのでまた家具街のイメージを取り戻せる様に頑張っています。
堀江の家具街のお店として、それぞれ特徴をもって商売できる一つの店でありたいと思っています。まずは自分のお店を盛り上げていくために、ただそれだけでは絶対にいけない。自分だけで商売してはいけないと考えています。それは街全体を盛り上げるためのポリシーです。Cubic styleのコンセプトにあるように人を大事に、知識に裏づけされた接客をしています。そして、商品の差別化、当店ではリビングのインテリアを特に打ち出しています。家族が集まり、そこにくつろぎがあるリビングはライフスタイルで重要な位置にあると思っています。よくCafeのような空間といいますが、それは具体的な家具や見た目ではなくゆったりした時間をつくるという意味でのCafé空間ではないでしょうか。
一見華やかなように見える堀江も、この不景気のあおりで来街者は減っています。さらにインテリア業界でいったら大型インテリアショップの出現によって厳しい現状になっています。そのせいもあるかとは思いますが、それぞれの商売してる方が自身の商売を守るため必死で頑張っています。それは務めていい事なのですが、逆の捕らえ方をすれば、なかなか同じ商店街としての連帯感が生まれてこない気がするんです。もちろん私も含めてですが、私自身は今、与えられた環境の中で自分のお店にしか出せない個性を表現しようとしています。そしてゆくゆくは自ら企画を打ち出して商品化などできたらいいなと思っています。堀江からインテリアを生むことでイメージの定着が図れるんじゃないかと思っているのです。
以前、能口さんが「HORIE CHAIR」という椅子のデザインコンペを行っていたんですが、あのような具体的な動きは素晴らしい事だと思います。
堀江からインテリアデザイナーが生まれたら最高だと思います



